「テーブルフラワー」とは、その名の通り、テーブルの中央に飾る花のことです。
今回はいちばん一般的な、長方形のテーブルをイメージして、その中央に飾る花をアレンジしたいと思います。テーブルの真ん中ですから、どの席に座った人にも均等に花がきれいに見えるようにアレンジしなくてはいけません。 そういったアレンジを「四方見」と言いますが、四方どこからでも綺麗であることが大切です。むずかしく考えなくて大丈夫です。 まずは花を均等に挿す方法をご紹介します。 |
使う道具です。 ・花ハサミ・ナイフ(なければカッターでも可) ハサミは工作用などのものは、茎を切る際、茎の断面をつぶしてしまいますので、できればお花用のものが良いです。 それと、セロハンテープか両面テープをご用意ください。 |
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今回の吸水スポンジは1ブロックを3分の1にカットして使います。※給水スポンジはお花屋さんでも売ってます。ホームセンターなどでも。 ほとんどの吸水スポンジには3等分するラインが入ってるので切りやすいと思います。これを横に置いて、使います。カットしたら水につけて角を面取りしておいてください。 |
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使っている花材 (左から) フリージア 3本
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使っている葉物 (左から) ピトスフォルム 1本 以上です。 |
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”ファンデーションワーク"からです♪ 今回は花器を使いません。 テーブルフラワーは基本的に高さを出さないようにアレンジします。視界を遮らないようにするためです。 なので、今回は花器を使わずそのままセロハンで巻いてしっかりセロテープで止めます。 水が流れ出ないよう、しっかり包んでくださいね。
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そのまわりに、包装紙などお好きな紙・布などを巻いてください。 今日は不織布でできたラッピングペーパーを細く切って巻きました。 そして、なんでもいいのですが、かわいいリボンなどを巻いて結べばこれで花器の完成です。 |
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日頃から頂き物やギフトを包装している可愛い包装紙やリボンなどは取っておくといいですね。 少しスポンジの上が出るように、セロファンをカットしてください。
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ここまででファンデーションワークは終了です。ではアレンジしていきましょう。 |
レモンリーフの葉を1枚づつばらしていきます。スポンジに挿す2センチほどを残して茎を斜めにカットします。 1本の枝についている葉は大きさがいろいろあります。大きめなのを左右に、ちいさめなのを前と奥にそれぞれ1枚づつ挿します。 |
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レモンリーフの間に、ピットスフォルムの枝をカットして挿していきます。 いちばん下の葉っぱは、必ず一番最初にセットします。スポンジを隠す意味もあり、デザイン全体の大きさを決める意味もあります。 |
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つづいて、いちばん真ん中の高さを決める花を挿します。 できるだけまっすぐなものを1本選びます。 |
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テーブルフラワーは低めにアレンジするのが鉄則です。 スポンジに挿して、15㎝ぐらいになるように茎を斜めにカットします。 出来上がりが高さ15㎝ということです。 |
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スポンジの高さが約8㎝なので、器と花の部分の比率はだいたい1:1ぐらいの感じです。 だいたいで大丈夫です(^^) |
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ガーベラを左右に、それぞれのレモンリーフの長さより出ないように挿します。 中心とは、スポンジの中心をイメージすればOKです。この時も、花が下を向かないように気を付けて挿しましょう(^^) |
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挿す位置は、スポンジの面取りをした部分に斜めに挿す感じです。 花も葉も、茎を約2センチぐらいスポンジに挿すのでその長さをプラスしてカットしてくださいね。 だいたいで大丈夫です(^^) |
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残りのガーベラ、2本も、前と奥に同じように挿します。 この時もスポンジの中央に向かって挿すような感じです。 左右、前後も対称になるように長さに気をつけます。 こんな感じの半楕円形(横長の丸)のドーム型をイメージします。
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つづいて、ラナンキュラスを、ガーベラの間に均等に挿していきます。 コロンとしたフォルムのかわいい春の花。 |
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ガーベラの間に挿すとき、花の向きはそれぞれ外に向かって広がるように挿します。 この時も、茎は中心に向かって挿す感じで全体の形を見ながら挿していきます。 |
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上から見た図です。 すでに穴が開いているところに挿すと茎の断面がスポンジに密着せず、吸水が悪くなりますのでご注意を★ ちょっとしたことですが、花を長く持たせるには大切なことです。 |
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アレンジのフォルムはほぼ完成したので、ここからはアレンジに動きをつけていきます。
ラナンキュラスのつぼみは、青く固いものはほとんど咲かないのですが、これも丸い実のように使えますので捨てないでくださいね。
フリージアはつぼみのことが多いですが、次々と咲いてきますので、それを考えて広い空間に挿します。
マトリカリアはちいさめの束に切り分けてふんわりと挿します。とっても繊細な細い茎のかわいらしい花ですが、見た目によらずすごく丈夫な花です。 花持ちもいいので長く咲いててくれる花です(^^) |
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アイビーは葉を2~3枚ほどつけた小枝に切り分けて使います。 葉の形が可愛いですね。 アイビーを使うととてもナチュラル感が出ます。 |
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フリージアはガーベラとラナンキュラスの間の空いたところに少し飛び出すぐらいに挿してください。 先のくるんとまがったところがかわいいので。 アレンジにぐっと動きが出ました。 |
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マトリカリアを3か所ぐらいに分けてふんわりと挿します。 ちいさくても存在感抜群のマトリカリア。 これは、マトリカリアシングルペグモ という一重咲きです。その他に八重咲きのものもあります。 アレンジに入れると一気にナチュラル感Upのすぐれものです ここまででほぼアレンジは完成ですが、もうひと手間でぐっとおしゃれなアレンジになります。
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リリオペを1本左斜め奥に挿し、対角にラインを出すように挿します。リリオペの先が挿しにくい場合は、花の間に入れ込むだけでもOKです。 前回は丸めて空間に飛び出すようにつかいましたが、今回はラインをいかしてそのまま長く使います。
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もう1本も同じ場所から挿し、すこしずらして先を入れ込みます。 2本のラインができましたね。 こうすることで、単調な楕円のドーム型がキリッと引き締まり、動きもプラスされます。
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上から見たらこのような感じです。 対角線に1本、ずらして、もう1本。
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これで完成です。 横30㎝ 縦15㎝ 奥行20㎝ テーブルの真ん中に置いてどの席からみても花がきれいに見えるアレンジになっていますね。 ギュッと花を詰め込んで丸く作るのも綺麗ですが、こうしてふんわり空気感を持たせて丸くすることで優雅さが出ますね。 そしてやはり最後に加えたリリオペのラインがアクセントになって軽やかさを出しています。こういった葉のラインをうまく使うのもナチュラル感を出すコツでもあります。 |
テーブルは食事をする場所ですから、できるだけ黄色やオレンジ、そしてグリーンなどの食欲が増進する色を選ぶことも大切です。そして高さを出さないこと。食卓に花があるととても場が和みます。自然と会話も弾みますね。
花はこれに限りませんので、手に入るお花でいろいろ代用してくださいね。 |